J1神戸 最後のキッカーDF岩波「シナリオ通り」PK戦制し、17大会ぶり4強
「天皇杯・準々決勝、神戸1(PK5-41鹿島」(25日、神戸ユニバー記念競技場)
神戸がPK戦の末、鹿島の連覇を阻み“ミスター神戸”永島昭浩(現解説者)氏の現役最終年だった2000年度以来17大会ぶりのベスト4に進出した。
後半18分に鹿島DF昌子に先制点を許し、敗色濃厚だった後半49分、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(32)がドリブルで左サイドに切り込む。試合前から右足を痛めていたという世界的ストライカーは「チャンスだったのでゴールにつながるプレーを選択した」とゴール前へ低いクロスを送ると、途中出場の元日本代表FWハーフナー・マイク(30)が左足ヒールで合わせ、起死回生の同点ゴールを沈めた。6年ぶりとなる日本復帰後初ゴールに「やっと1点目が取れた。どのチームでも初ゴールはうれしい」と笑みを浮かべた。
延長でも決着がつかず突入したPK戦では再三好セーブを見せていたGK金承奎(27)が鹿島の3人目をストップ。神戸は5人全員が成功し、最後は「足がつっていたので休みたかった」と5人目を志願していたDF岩波拓也(23)が「シナリオ通り」と力強く蹴り込んだ。