鈴木啓太氏引退試合で「ジョホールバルの歓喜」再現 岡野氏猛ダッシュ

 引退試合後サポーターの声援に応える、J1浦和で活躍した元日本代表の鈴木啓太氏=埼玉スタジアム
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 浦和一筋に16年間プレーし、15年に引退した元日本代表MF鈴木啓太氏(36)の引退試合が17日、埼玉スタジアムで行われた。鈴木氏は前半はオシムジャパン時のメンバーを中心とした「ブルーフレンズ」で出場して2得点。後半は浦和OB主体の「レッズレジェンズ」でプレーして2アシストを記録。試合は4-4の引き分けに終わった。

 試合後のセレモニーでは、お立ち台でスピーチ。「選手として夢のような時間は終わりましたが、僕のチャレンジは続きます。この愛するスタジアムと愛するサッカーから学んだ情熱を胸に、次のステージに進みたいと思います」。話し終えると、2万5756人の観衆の視線を集めて、金色のスパイクを脱いでその場に置いた。

 試合は後半43分「ブルー」がPKを得ると、監督を務める岡田武史氏(今治代表取締役)が岡野雅行氏(鳥取取締役GM)を無理やり投入。岡野氏が同点PKを決めると猛ダッシュで岡田氏の元にかけより、熱い抱擁を交わした。97年、日本がW杯初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」を再現して笑いを誘う。

 「レッズ-」も後半は06年のリーグ優勝、07にACLを制覇した当時の選手を中心に編成。ワシントン氏、ポンテ氏がゴールを決めるなど全盛期の片りんを見せた。

 試合を終えて「この引退試合を作る大変さを感じた。普段選手ではない人たちがどういう動きをしているか。選手たちがピッチに立ってあらためてすごいなと感じた」と振り返った鈴木氏。将来的に浦和に戻ることを約束。「僕が行くことでチームがプラスになる。そういう仕事をしたい。それまでしっかり実力をつけて、僕にしかできない仕事ができれば」と話した。

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