ハリルJ選考基準は“ケンカ上等” イラク戦に向けタフな選手を

 “ケンカ上等”のスタイルでイラクをたたく。日本サッカー協会は25日、W杯アジア最終予選B組イラク戦(6月13日、テヘラン)に臨む日本代表メンバー25人を発表し、ブルガリアでプレーするMF加藤恒平(27)=ベロエ・スタラザゴラ=ら3人が初選出された。ハリルホジッチ監督は選考基準について、「戦いが大好きで、ボールを奪うことが大好きだという選手を選んだ」と語った。

 タフな選手を求めたのは、イラク戦で予想される劣悪なピッチコンディションからだ。「ピッチ状態も今回はキーになる。おそらくパス中心の展開は難しくなるのではないか。そうなると空中戦になるかもしれない。その空中戦を勝つ想定、セカンドボールを拾うという想定をしないといけない」。

 敵地仕様でのゲームプラン遂行のためには、大幅なメンバー入れ替えもいとわない。DF森重、MF清武、FW宇佐美という“常連”ではなく、いまだ実戦復帰前の今野を招集。「技術よりも、フィジカルで相手を凌駕(りょうが)する選手」と評する34歳の回復力を期待した。

 勝てば自力突破に王手がかかるイラク戦。「『相手の長所を消しに行く』。その準備のための選手を選んだ」。ファイターたちが勝ち星をつかむ。

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