「Ｊ１、Ｃ大阪－磐田」（２５日、ヤンマースタジアム長居）

　３年ぶりに１シーズン制に戻る明治安田Ｊ１は２５日に開幕し８試合が行われる。新天地となる磐田で新シーズンを迎える元日本代表ＭＦ中村俊輔（３８）は２４日、Ｃ大阪戦を前に「ワクワク感がある」と胸を弾ませた。一方でＣ大阪に復帰した日本代表ＭＦ清武弘嗣（２７）は開幕戦欠場が確実となった。

　プロ２１年目を迎えるベテランでも、新天地での開幕は新鮮なようだ。初の国内移籍で磐田に加入した中村俊。Ｃ大阪戦に向けて「ジュビロで初の試合。準備は整っている。ワクワク感がある」と闘志をにじませた。

　新シーズンがいよいよ幕を明ける。晴天のもとでの練習は約１時間半。軽いボール回しの後、ゲーム形式の練習で体をほぐした。練習後、中村俊は約１００人のサポーターにていねいにサイン。報道陣に「ジュビロが次のステージに行くためにも、自分にできることをやっていきたい」と語った。

　１月１４日の始動から１カ月以上が過ぎ、すっかりチームに溶け込んだ。若手に積極的に声をかけ、プレーでは模範を示した。紅白戦など実戦での出来は良くなかったが、「試合のロッカールームに入ってからスイッチが入ればいい。そうでなければ、体がもたない」と苦笑いを浮かべた。

　磐田は３季ぶりのＪ１復帰となった昨季は１３位でＪ１残留。今季は上位進出を目標に据えている。中村俊が加入したことで、名波浩監督が目指すアクションサッカーがどう躍動するのか、興味深い。