富山第一・田子が止めた!PKの神だ!

 「高校サッカー選手権・準決勝、富山第一2(PK5‐3)2四日市中央工」(11日、国立)

 富山第一は四日市中央工(三重)と2‐2で迎えたPK戦を5‐3で制し、富山県勢として初の決勝進出を果たした。星稜(石川)は前回準優勝の京都橘に4‐0で大勝し、日本代表MF本田圭佑(27)=ACミラン=らの最高成績だった4強を超えた。星稜も石川県勢として初の決勝進出で、史上初の北陸勢対決となった。決勝は13日に国立競技場で行われる。

 ついに歴史を塗り替えた。3度目のベスト4進出の富山第一が、PK戦を制して悲願の決勝進出を決めた。大塚一朗監督は「富山県民から1300通のメッセージをいただき、その思いが背中を押してくれた」と、富山県勢としても初の快挙に感激の表情だ。

 楽な戦いではなかった。前半22分にCKからDF藤井徹(3年)の左足シュートで先制しながら、前半終了間際に追いつかれた。後半12分にはMF細木勇人(3年)が決めて再びリードしたものの、28分にカウンターを食らって失点した。

 ここで、切り札が控えていた。PK戦に備えて、試合終了間際に控えGKの田子真太郎(3年)が登場。指揮官は「ウチのPK職人。おだてたら木に登るタイプで、PK戦になったら絶対に勝てると暗示をかけた」と送り出した。

 期待に応えた。相手の3人目のキッカーを左に飛んでセーブ。公式戦初出場ながら貴重な勝利を呼び込んで、「緊張したけど止めてヒーローになってやろうと思った。相手のビデオも見たけど最後は読みと勘だけ。自信はあった」と、してやったりだ。

 卒業後は消防士に内定しているという守護神が、見事な“火消し”で全国制覇に王手。監督の次男でもあるMF大塚翔主将は「富山代表の誇りと責任を持ってプレーしたい」と完全燃焼を誓った。

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