星稜、死闘PK戦制し“本田超え”王手

 「全国高校サッカー選手権・準々決勝、星稜0(3PK0)0修徳」(5日、駒沢)

 星稜(石川)は修徳(東京A)と0‐0からのPK戦を3‐0で制し、2大会連続で4強に進出した。前回準優勝の京都橘はエースFW小屋松知哉(3年)の2得点で市船橋(千葉)に2‐0で快勝。四日市中央工(三重)は履正社(大阪)を1‐1からPK戦で6‐5と退け、富山第一は日章学園(宮崎)に4‐0で大勝した。東京・国立競技場で行われる11日の準決勝は富山第一‐四日市中央工、星稜‐京都橘の対戦となった。

 ど真ん中にMF寺村介主将(3年)がPKを蹴り込み、2試合連続のPK戦をものにした。GK近藤大河(3年)が3人連続でセーブし、星稜は3人全員が成功。2年連続の国立を決める劇的勝利だったが、寺村は「うれしいですけど、僕らの目標は日本一なんで」と言ってのけた。

 “本田圭佑の呪縛”を破るチャンスが2年連続でやってきた。本田が高校時代に出場した9年前の選手権は、準決勝で市船橋にPK戦で敗れた。当時、本田がつけていた背番号10を受け継ぐ寺村にとって、本田は超えなくてはならない存在だ。

 準決勝の相手が京都橘に決まるまで、寺村は「イチフナ(市船橋)にきてほしい。本田圭佑が負けてるじゃないですか。勝てば超えたと言ってもらえる」と漏らしていた。自身が1年時に本田が星稜を訪問した際も、予約していた通院の予定を優先した。尊敬する先輩であっても憧れではない。強い思いを秘めてきた。

 ど真ん中にPKを蹴った理由は「GKはどっちかに飛ぶ。思い切りけったろ!!と思いました。ノリでいきました」。昨年6月のW杯予選・豪州戦でW杯を決めるPKをど真ん中にけった本田のことは「イメージしていなかった」という。ただ、本田を思い起こさせる精神力の強さは光った。

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