G大阪“ニンジン”勝利給増を選手固辞

 最終節で逆転残留を狙うJ116位のG大阪が29日、大阪府吹田市内で調整。名門の命運をかけて戦う12月1日の磐田戦(ヤマハ)にクラブ側から勝利給増が打診されたが、選手側がこれを固辞したことが判明した。松波正信監督(38)は「僕はそういう話は聞いてないけど、そう(選手を)思ってやってくれたと思う」と、クラブ側の並々ならぬ残留への思いにうなずきながら、「選手たちはそういうもの(お金)じゃないということなんでしょう」と話した。

 この日の練習は完全非公開で行われたため詳細は不明だが、紅白戦には左内転筋痛で離脱していたDF加地も参加したもよう。松波監督は「徐々に緊張感が高まってきた。こちらから何か言わなくても自然と上がってくると思う」と、改めて選手に全幅の信頼を寄せた。

 「僕が選手のときも(勝利給で)あまりいい(勝った)印象はないんですよ」と松波監督。クラブ史上初のJ2降格を阻止するために練られたニンジン作戦は不要!お金より大切なものを手に入れるため、がけっぷちに立たされた青と黒の戦士がプライドをかけて、J1残留を勝ち取る。

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