再起星の井岡一翔、5月東京ドームで井上拓真に挑戦表明の真意「勝つ自信ある」「よりボクシング盛り上がる」史上初5階級制覇に王手

 試合後、会見をする井岡一翔(撮影・佐々木彰尚)
 笑顔を見せる井岡一翔(撮影・佐々木彰尚)
 KO勝利した井岡一翔(撮影・佐々木彰尚)
3枚

 「ボクシング・WBA世界バンタム級挑戦者決定戦」(31日、大田区総合体育館)

 元世界4階級制覇王者でWBA世界バンタム級9位の井岡一翔(36)=志成=が、同級11位マイケル・オルドスゴイッティ(24)=ベネズエラ=に4回2分42秒、左ボディーでKO勝ちした。7カ月ぶりの再起戦となったバンタム級転向初戦を飾り、日本男子史上初となる世界5階級制覇に前進。試合後のリング上では「できれば(WBC)井上拓真チャンピオンに挑戦させていただきたい。一番は、来年5月に井上尚弥選手と中谷潤人選手が東京ドームで試合をすると聞いているので、そこで僕たちも盛り上げられたらなと思っている」と、ビッグマッチへの意欲を電撃表明した。

 36歳の生けるレジェンドが新たなフィールドで再起を遂げた。1回から左ジャブでペースをつかむと、2回には鋭い左ボディを突き刺して、ダウンを奪取。4回に再び鋭い左ボディーを突き刺してダウンを奪い、10カウントを聞かせた。

 リングサイドではWBC王者の井上拓真(大橋)、WBA王者の堤聖也(角海老宝石)が観戦に訪れた。リング上で拓真戦をぶち上げた真意については、「前から井上拓真選手と戦いたいと言っていたのは、舞台でいうとちょうど井上尚弥選手と中谷選手がやるので、そこで一緒に盛り上げられたらいいんじゃないかなと。自分が今思い浮かぶタイトルマッチのカードだったり会場だったり、ボクシングが盛り上がることにより貢献できるし、僕自身も一番そこにやりがいを感じる」と明かした。

 堤に対しても「チャンピオンとして対戦したい」と意欲は示しつつ、「選択肢があるなら拓真選手とやりたいし、舞台としても流れとしても一番理想だなという意味で拓真選手に言っているだけ。僕も今日勝ってタイトルマッチに近づけたと思うので、WBAでも。そこは交渉だったり、流れだったり、次戦でタイトルマッチに絡めればうれしい」と語った。

 井上拓真への勝機については「自信がなければ対戦を呼びかけないし、自信があるから5階級に挑戦する。自分自身を信じて挑戦しているので、それが井上拓真選手でも、堤選手でも、自分が勝てるって自信があるので挑戦している」と言葉に力を込めた。現役生活が終盤に差しかかる中、東京ドームのリングに立てる可能性について、「現実的に僕が東京ドームで試合を組んでくださいと言っても実現できないと思うが、井上選手と中谷選手がやる中で実現しやすいかなと。僕も残りのキャリアでその舞台に立てるならそこで試合をしたい。だから拓真選手とやりたいというのは、彼(拓真)自身とやりたい気持ちと、舞台も東京ドームで(5階級制覇を)決められたら最高じゃないですか」と、キャリア最大級のビッグチャンスに目を輝かせた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス