「ボクシング・ＷＢＡ世界バンタム級挑戦者決定戦」（３１日、大田区総合体育館）

　ＷＢＡ世界バンタム級９位の井岡一翔（３６）＝志成＝が、同１１位マイケル・オルドスゴイッティ（２４）＝ベネズエラ＝に４回２分４２秒、左ボディーでＫＯ勝ちした。

　元世界４階級制覇王者のバンタム級転向初戦は、ＷＢＡ王者の堤聖也とＷＢＣ王者の井上拓真が会場で観戦。試合後、井岡は「リングに上がった瞬間にリングサイドに井上拓真選手が座っていて少し気を取られたんですけど。多分本人はもう帰ってしまったんですが、井上拓真チャンピオンと挑戦させてもらいたい」とＷＢＡではなくＷＢＣ王者に“挑戦状”をたたきつけた。

　インタビュアーが「会場に堤聖也選手もいました。それについては」と井岡に指摘すると、中継のテレビカメラが堤を捉えた。笑みを浮かべた堤は両手を振って存在をアピール。井岡は「もちろん堤選手とも戦いたいし、（相手が）チャンピオンなんで僕があんまりどうこう言える立場じゃないんですけど。両チャンピオンと戦いたい」と応じた。その上で「一番は井上拓磨選手と。来年５月、井上尚弥選手と中谷（潤人）選手が東京ドームで試合をすると聞いている。そこで僕たちも盛り上げられたらいいと思っている。ぜひそこで試合をしたい」と具体的なプランも披露した。

　これにはボクシングファンがＳＮＳ上で「堤聖也の立場わい！イヤ拓真戦見たいけど」「堤聖也じゃなくて井上拓真狙いか笑笑」「井岡ｖｓ井上拓真　井岡ｖｓ堤聖也　どっちも見たいねぇ」「これで来年ドームは拓真選手か？堤聖也選手か！？またバンタム級面白くなってきた！」などと盛り上がった。