井上尚弥2冠!歴代最多タイMVP 次戦はドネアとの再戦視野、一翔も「タイミング合えば」

 ボクシングの2021年度年間表彰が29日に発表され、WBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(28)=大橋=が最優秀選手賞(MVP)とKO賞の2冠に輝いた。井上のMVP受賞は4年連続5回目。世界戦年間最高試合は、矢吹正道(緑)が寺地拳四朗(BMB)に10回TKO勝ちしたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチが選ばれた。技能賞はWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)が3年連続。

 最優秀選手賞5度は元世界フライ級王者・白井義男、元WBAライトフライ級王者・具志堅用高に並ぶ歴代最多タイ。尚弥は「先輩たちのすばらしい記録に並んでうれしいし光栄。今年またいい試合をすれば記録を塗り替えていくことができるので、モチベーションも上がります」と笑顔を見せた。

 すでにスパーリングなど次戦を視野に入れた調整を開始。「(新型コロナウイルスコロナ感染拡大で)5月か6月、そのあたりまでずれ込むと聞いているので、意識して調整を進めています」とした。目標の一つ、バンタム級4団体統一への対抗王者の1人、WBOのジョンリール・カシメロは4月にバトラー戦が発表され、直近の残る標的はWBCのノニト・ドネアとの再戦。尚弥も「少なからずドネアを意識しながらトレーニングは進めています」と認める。

 大橋秀行会長は「候補はドネア、カシメロ、そしてあとひとり」と断言。井上自身はWBOスーパーフライ級王者・井岡の存在を示唆していたが、大橋会長は「井岡選手が5階級制覇を目指したいというコメントを受けてのコメントなので」と注釈を入れた。尚弥自身も「自分もそういう(井岡選手の)コメント記事を目にしたので、そういうタイミングが合えば、という意味あいです」と真意を説明した。

 いずれにせよ「今年は会長から『勝負の年になる』と言われている」と尚弥。バンタム級4団体統一、井岡とのドリームマッチ、あるいは階級を上げスーパーバンタム級へ…。22年もモンスターはさらなる高みへ突き進む。

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