井上尚弥 次戦は「ドネアを意識」5、6月想定 井岡とは「タイミングが合えば」

 ボクシングWBA・IBF統一バンタム級王者の井上尚弥(28)=大橋=が2021年年間表彰でMVPとKO賞を獲得したことを受け取材に応じた。すでにスパーリングなど次戦を視野に入れた調整を始めており「5月か6月、その辺あたりまでずれ込むと聞いているので、その辺、意識して調整を進めています」と語った。

 尚弥の目標の一つ、バンタム級4団体の対抗王者の1人、WBO王者のジョンリール・カシメロは4月23日にポール・バトラーとの対戦がWBOから発表されている。すると、直近では残る標的は再戦となるWBC王者のノニト・ドネアとなる。

 「少なからずドネアを意識しながらトレーニングは進めています」と尚弥は認めている。大橋会長は対戦相手については明言をしなかったが、次戦の交渉については「もちろん進んでいます」。候補については「ドネア、カシメロ…」とやや報道陣をけむに巻くように話していたが、階級についてはバンタム級とした。

 また、尚弥は、かねて5階級制覇を視野に入れる井岡一翔を意識した発言をし始めている。23日には自身のツイッターで「滅多に言わないラブコールは本気だぞ、ボクシング界盛り上げようじゃないか」(午後9時47分の投稿から引用)とファンを色めき立たせるツイートもした。

 このことには、大橋会長は「井岡選手が5階級制覇を目指したいというコメントを受けてのコメントなので」と、注釈を入れた。尚弥も、「自分もそういう(井岡選手の)コメント記事を目にしたので、そういうタイミングが合えば、という意味あいです」と真意を説明した。

 今後の方針について「当初は本当に4団体統一っていうものを強く言葉にしましたけど、ここにきて、いろいろずれ込むこともありますし、そこは本当に会長に任せて。無駄なく、いい今年1年間を迎えられるように、自分はどの選択肢でも決められた試合をやるだけなので。こだわりはそこまで(ないです)。バンタムでやるのもありですし、1階級上げるのもありですし」と、幅広く構える考えを示した。

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