井上尚弥が4年連続最多タイ5度目MVP「目標とする賞」勝負の年、八重樫氏と肉体強化

 MVPとKO賞を受賞した井上尚弥
 八重樫東氏(左)とのフィジカルトレーニングで肉体を強化中の井上尚弥
2枚

 ボクシングの2021年年間表彰選手が29日、発表され、男子最優秀選手賞(MVP)はWBA・IBF統一バンタム級王者の井上尚弥(28)=大橋=が4年連続5度目の受賞となった。5度の受賞は白井義男、具志堅用高に並ぶ最多記録。また、KO賞にも選ばれ、2年連続5度目の受賞となった。

 井上は受賞に際し、「そういったチャンピオンの先輩方に並ぶ記録と、今年2022年、またいい試合をすれば、そういった記録を塗り替えていくことができるので、また自分もさらにモチベーションも上がりますし、こういった賞を受賞できて光栄だと思っています」と喜びを語った。

 MVPの投票結果は、井上が32票、井岡一翔が3票、矢吹正道が2票と圧倒的な支持を得た。6月19日、ダスマリナスとのラスベガスでの防衛戦は左ボディーで3回TKOと圧巻の破壊力を見せつけた。12月14日、日本でのディパエン戦でも、しぶとい相手に手をやきつつも、8回でTKO勝ちした。

 「毎年とっていきたい賞というか。自分が結果を出して、しっかりととらなくてはいけない。自分が目標とする賞だと思う」と、自身にとってのMVPの意義を語り、「今年は会長から勝負の年になると言われているので、そこに勝ち進むことができれば今年も取ることができるかなと思っています」と単独最多6度目の受賞に狙いを定めた。

 その勝負の年へ、元3階級制覇王者の八重樫東トレーナーとともに、フィジカルトレーニングを行っていることも明かした。時期的には、昨年12月のディパエン戦の1か月ほど前からだという。

 「ディパエン戦の1か月前から八重樫さんとフィジカルのコンビを組みまして。バンタム級でもまだまだ筋力はつけられますし、この先、階級を上げていく段階を踏まえて、自分からお願いした流れです」

 大橋会長によると、厳しいトレーニングのあまり、井上に筋肉痛が出てしまいスパーリングが中止になることもあったほど体をいじめているという。次戦の想定は「5月か6月」。もしも、WBC王者のノニト・ドネアとの再戦が実現した場合には「(判定勝利の)前回以上の試合をするつもりでいますし、KOを逃しているので。そこは本当にはっきりと決着をつけるようにしたいなと思います」。“ヤエトレ”と尚弥が語る強力タッグで、モンスターが牙を研いでいる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス