湯場がデビュー戦をTKO勝ち 父・忠志氏は元5階級制覇の日本王者

 「ボクシング 6回戦」(28日、後楽園ホール)

 日本最多の元5階級制覇王者、湯場忠志氏の長男で、インターハイ優勝の実績を持つ湯場海樹(都城レオスポーツ)が62・0キロ級でB級デビュー。ペットマハーラート・イミネントエアー(タイ)を3回TKOで下す快勝だった。

 1回こそ慎重だったが、2回からは積極的な攻撃に転じた。左ストレートから返しの右フックで最初のダウンを奪うと、この回連打で2度目のダウンをゲット。3回、さらにダウンを重ねてダメージの色濃いタイ人はクリンチを繰り返した。手数の多さで捕まえた湯場は右のアッパーボディーでフィニッシュ。計4度のダウンを奪う見事なデビューだった。

 「すごいプレッシャーがあって、きのうは眠れませんでした。いい形ができてうれしい」と18歳らしい初々しさでプロ初勝利をよろこんだ。デビューのプレッシャーだけでなく、偉大な父の重圧もある。「メディアに注目されて、いつもお父さんのことを聞かれます。父は目標でもあるし、そのおかげで心折れず頑張っています」と話した。

 もともと右利きだった。高1のとき、ボクシングを父の見よう見まねで始め、1カ月でサウスポーに転向した。パンチ力は右が強いことは自覚しており、父より優れていると思うところを聞かれると「右です」と即答した。

 父の忠志氏は「僕なら1ラウンドで倒していた」と厳しい注文も付けたが、息子が無事にデビューを終え安どの様子。湯場は「次もKOで勝ちます。最終的に世界を取って、お父さんが果たせなかった夢を果たしたい」と誓った。

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