西岡引退「大満足のボクシング人生」

 ボクシングのWBC世界スーパーバンタム級王座を7度防衛した、同名誉王者・西岡利晃(36)=帝拳=が13日、都内のホテルで会見を行い、現役引退を表明した。

 WBO世界同級・WBCダイヤモンド王者ノニト・ドネア(フィリピン)との王座統一戦に敗れてから約1カ月。西岡は「負けてから1週間は悔しくて仕方なかった。ドネア以外の相手なら、今でも王者になれる」と話したものの、「大けがや、長いノンタイトル戦の時期を乗り越えて、ドネアと大舞台で試合ができた。大満足のボクシング人生でした」と晴れやかな表情で、18年のプロ生活に終わりを告げた。

 今後は、来年にも地元の関西でジムを経営する。「場所探しからしないといけない」と詳細は未定だが、阪神間が候補地で、名称には所属ジムの「帝拳」の2文字を入れる意向。「チャンピオンを育てたい」と、夢は“第二の西岡”育成だ。

 5年近い“単身赴任”を終え、兵庫県尼崎市の自宅で家族と暮らす。この日は、美帆夫人(31)と長女・小姫ちゃん(6)も出席。西岡は「子どもと遊園地に行きます。初仕事ですね」と、パパの顔を見せた。偉大な足跡を残した“スピードキング”の第二の人生が始まる。

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