新入幕逸ノ城 大器の雰囲気漂う
2014年9月12日
立ち合いで胸を出しながら右を差しにいくことが多いだけに、幕内力士の速くて厳しい立ち合いには苦しむ可能性はあるものの、学習能力が高いのでしっかり修正してくるはず。「今は当たった相手を倒すだけ。自信は持ってます」ときっぱり。前頭10枚目だが大勝ちするようなら、終盤戦では上位力士との対戦が組まれることが濃厚。取組を編成する審判部に所属する湊親方も、「遠藤、大砂嵐あたりとは十分に当たるでしょう」とファン待望のカードを提供することを示唆する。
現役時代に東京・東中野の藤島部屋(当時)へ泊まり込みで出稽古に通った湊親方は、第65代横綱貴乃花の稽古ぶりを間近で見ていただけあって、逸ノ城にもそのエッセンスを注入している最中だ。「貴乃花さんのすごい稽古内容は全て真似はできないけど、少しでも近づくようにしたい。もちろん頂点を目指してほしい」(湊親方)と、角界の最高峰へ向けて英才教育が施されている。
順調にいけば来年中には三役に昇進することも十分に考えられる。平成生まれの高安、遠藤、大砂嵐、千代鳳に加えて照ノ富士、逸ノ城が躍進すれば、大相撲界の世代交代は加速的に進むだろう。少なくとも毎場所のように白鵬が優勝争いで独走するというようなことは確実に減るはずだ。無限の潜在能力を秘める21歳の大器、まずは秋場所での規格外の暴れっぷりをじっくりと見せてもらおう。
(デイリースポーツ・北島稔大)








