【野球】ドラフト1位指名選手の現在地 ソフト・佐々木麟太郎はMLB挑戦 巨人・竹丸和幸は新人最多8勝 オリックス・藤川敦也はトミー・ジョン手術

 2026年度のドラフト会議が10月22日に開催されることが、19日に発表となった。ソフトバンクとDeNAが佐々木麟太郎内野手(スタンフォード大)をサプライズで1位指名して会場が大いに沸いた昨年。各球団ドラ1の現在地は。

 くじ引きで交渉権を確定させたソフトバンク1位指名の佐々木は、7月に筑後のファーム施設を見学に訪れるなどしたが、MLBドラフト8巡目、全体では235位の指名を受けたマーリンズ入りを決断した。

 阪神、日本ハム、広島と3球団が競合した阪神・立石正広内野手(創価大)は、1月の合同自主トレ中に右脚肉離れ。3月に左手首関節炎、4月には右ハムストリングの筋損傷とケガに泣かされ続けたが、5月19日の中日戦(倉敷)でプロ初スタメンを飾ると、初打席で初安打。同24日の巨人戦(東京D)ではプロ初本塁打を放つなどしたが、内角への厳しい攻めと外へ逃げる変化球への対応に次第に苦慮。ここまで32試合の出場で打率・198、2本塁打、10打点で、8月9日に2度目の出場選手登録抹消となってからは、再昇格のお呼びがかかっていない。

 巨人・竹丸和幸投手(鷺宮製作所)は、3月27日の阪神との開幕戦で球団新人64年ぶりの開幕投手を任され、6回1失点の好投でプロ初勝利をマーク。ここまで18試合の登板で12球団の新人最多となる8勝(9敗、防御率3・93)をマーク。球団新人投手での2桁勝利は2013年の菅野智之(現ロッキーズ)以来だが、左腕となれば1リーグ時代の1939年に12勝を挙げた中尾輝三(碩志)以来、87年ぶりとなる。

 中日・中西聖輝投手(青学大)はプロ初登板となった4月1日の巨人戦(バンテリン)で5回1/3を6安打4失点でプロ初黒星。3度目の登板となった5月4日の阪神戦(バンテリン)で7回3失点と粘り、プロ初勝利を手にした。阪神戦は2戦2勝と好相性と誇るが、ここまで7試合の登板で2勝3敗、防御率5・71とプロの壁に苦しんでいる。

 西武の小島大河捕手(明大)はロッテとの開幕戦に「9番・捕手」でスタメン出場し、プロ初打席で右前打。古賀悠、柘植らとのスタメン争いが続く中、70試合に出場して打率・257、7本塁打、27打点。首位・ソフトバンクを追う扇の要として奮闘を続けている。

 ヤクルトの松下歩叶内野手(法大)は春季キャンプ中の2月8日に左太腿裏の筋損傷でリタイア。5月29日の楽天戦(楽天モバイル)でプロ初スタメン出場すると、初打席で左翼への二塁打を放ち、4打席目にも左前打を放つなどマルチ安打デビュー。6月28日の中日戦(神宮)で待望のプロ初本塁打を放ったが、右有鉤(ゆうこう)骨不全骨折が判明してフレッシュ球宴への出場を取りやめるなど、ここまでは24試合の出場で打率・212、1本塁打、4打点。現在はリハビリに励んでいる。

 同じくケガに泣かされたのが広島の平川蓮外野手(仙台大)。3月27日の中日との開幕戦(マツダ)に「1番・中堅」でスタメン出場。5打席目に左翼への同点二塁打を放ち、翌28日には四回1死満塁からの中飛で本塁を狙った俊足の中日・岡林を刺すなど強肩でインパクトを与えた。それでも6月の交流戦中に右有鉤骨の骨折が判明し、手術を受けた。ここまでは29試合の出場で打率・186、1本塁打、11打点。松下と同様、懸命のリハビリに努める毎日だ。

 日本ハムの大川慈英投手(明大)は救援2試合の登板で0勝0敗0セーブ、防御率27・00。プロ初登板となった4月19日の西武戦(エスコン)で1死しか取れず5失点(2自責)。同23日の楽天戦では1/3回を無失点としたが、打者4人に対して2安打、1四球。満塁のピンチを残して交代する不本意なマウンドとなり、翌24日に出場選手登録を抹消となってからは1軍登板はない。

 DeNAの小田康一郎内野手(青学大)のプロ初出場は6月7日のソフトバンク戦。代打で起用されたが右飛に倒れた。同11日の日本ハム戦でプロ初スタメンを飾ったが、2打席連続空振り三振で途中交代。同13日のロッテ戦でも自身2試合連続のスタメンとなったが、4打数無安打。ここまで3試合の出場で打率・000、0本塁打、0打点。6月15日に出場選手登録を抹消されてからは1軍出場がない。

 楽天の藤原聡大投手(花園大)は開幕3戦目の3月29日・オリックス戦に先発したが、3回8安打4失点KOでプロ初黒星。4回5失点で2敗目を喫した4月16日のソフトバンク戦以降は中継ぎに配置転換となっていたが、7月19日の西武戦で1回2失点すると、同21日に出場選手登録を抹消となった。ここまでは12試合の登板で0勝2敗、防御率5・40。

 ロッテの石垣元気投手(健大高崎)は1軍登板なし。2軍では15試合に登板して0勝0敗、防御率6・88。17回を投げて28奪三振と非凡な才能を見せる一方、被安打17、与四球22と制球に苦しむ場面も目立っている。

 オリックス・藤川敦也投手(延岡学園)は5月に2軍でデビュー。4試合に登板して防御率0・00と大器の片りんをのぞかせていたが、6月終盤以降は登板機会がなく、8月20日にトミー・ジョン手術を受けたことが球団から発表となった。来季以降の復活を目指し、先の長いリハビリ生活を送っていく。

 それぞれの球団で将来を背負う逸材として期待され、毎年12人にしか与えられないドラフト1位指名の称号。ルーキーイヤーも終盤に差しかかる中、期待通りの活躍を残す選手もいれば、ケガに苦しむ選手、プロの壁に悩む選手もいる。運命のドラフト会議から10カ月。自身の現在地をしっかり把握しつつ、成功につながる道を歩んでいく。(デイリースポーツ・鈴木健一)

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