岩渕3位通過!“浅田真央超える”16歳日本女子最年少メダルに挑む

 予選2回目を終え、笑顔で引き揚げる(共同)
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 「平昌五輪・スノーボード女子ビッグエア・予選」(19日、アルペンシア・ジャンプセンター)

 新種目の女子ビッグエア予選が行われ、藤森由香(31)=アルビレックス新潟=が94・25点で2位、岩渕麗楽(16)=キララクエストク=が92・75点で3位で予選を通過。7位の鬼塚雅(19)=星野リゾート=とともに、23日の決勝で初代女王の座を狙う。岩渕には2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート銀メダルの浅田真央(当時19歳)を超える日本勢女子最年少メダルの期待が懸かる。Xゲーム女王のアンナー・ガサー(26)=オーストリア=が98・00点で首位通過を決めた。

 小さな体を目一杯使って、青空へ飛び出していった。岩渕の2回目。逆スタンスで踏み切ってクルクルクルと横2回転半、グラブもしっかりと決めながら軽やかに着地。会心の出来に思わず右手を挙げた。「今までで一番いいキャブ9(00)が出来た。うれしい」。堂々の3位通過にキュートな笑顔が咲いた。

 1月に行われたスノボ界最高峰大会のXゲームで銀メダルを獲得したシンデレラガール。初の五輪で12日のスロープスタイルでは小柄な体が風にあおられ、力を発揮できず14位。それでも得意のビッグエアでは「全然緊張しなかった」と見事に気持ちを切りかえて、華麗なエアを決めた。

夢をかなえた

 記憶にある五輪は2010年バンクーバーと前回ソチだけ。8歳の時に見たバンクーバーは「(藤森)由香ちゃんが出てた」とおぼろげ。ソチの時に「自分がもし出たら、こんなところで滑るんだ」と、初めて自分が滑る姿を思い描いた。たどり着いた夢の場所で、日本女子最年少メダルに挑む。

 23日の決勝では、大勝負に打って出る。すでに大会で成功させている大技、軸をずらして縦2回転、横3回転するバックサイドダブルコーク1080(DC10)に加え、まだ雪上で練習したことがないというフロントサイドDC10にも挑戦することを明言。「金メダルを取るためには2方向が必要。レベルが高くてすごく楽しい。日本が調子がいいので、私も金メダルを取れたら」。海外の人からでも呼びやすいように、と名付けられたレイラが、世界にその名を轟かせる。

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