キム・ヨナ 報復されていた 韓国大統領の親友絡みの事業参加拒否で

 フィギュアスケート女子で元五輪女王のキム・ヨナ(26)さんが、韓国の朴槿恵大統領の親友、崔順実被告の国政介入問題に絡み、崔被告の側近が考案した政府関連事業の参加を拒んだことで報復を受けていたとKBSテレビが21日までに報じた。また、この問題に関連して、18年平昌冬季五輪の記念コインで、フィギュア単独のデザインがないことが話題になっている。

 キム・ヨナさんが参加を断った行事は、崔被告側近の映像監督チャ・ウンテク容疑者が国民の健康増進を目的に考案した「ヌルプム(発展の可能性の意)体操」の発表式。政府予算3億5千万ウォン(約3300万円)が投じられ、2014年11月の発表式には朴氏も参加した。

 キム・ヨナさんは自身のイメージに合わないなどの理由で断った。その後、大韓体育会が選ぶ15年の「スポーツ英雄」の選定でキム・ヨナさんは8割以上の票を得ながら、「年齢が若い」という規定にない理由で候補から外されていた。

 これに関し、崔被告のめいのチャン・シホ氏(横領容疑で拘束)の側近はKBSに、崔被告が影響力を持つ文化体育観光省がキム・ヨナさんを目の敵にしているとチャン氏が話していたと証言。同省が大韓体育会にキム・ヨナさんを選ばないよう圧力をかけた可能性がある。

 「-英雄」は苦難を乗り越えて世界に韓国をアピールしたアスリートに贈られるもので11年創設。キム・ヨナさんは16年の「-英雄」に選定された。

 朝鮮日報によるとキム・ヨナさん側は21日、報復疑惑報道に対して「不利益を被ったと考えたことはない」と見解を示したという。一方、ヌルプム体操の発表式に参加した新体操女子のエース孫延在さんが、ネット上で非難される騒ぎも起きている。

 また、平昌五輪の記念コインでフィギュアが排除されたのは、崔被告側の圧力の疑いがあると韓国メディアが報じたことに対して、五輪組織委員会は来年発行予定だったと説明しているが、フィギュアが冷遇されたのではとの臆測が広がっている。

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