「難しい決断だった」ロバーツ監督、救援フル回転カスパリアスのマイナー降格の理由説明「落ち着く時間を与える」 ポストシーズンに再昇格の可能性
「ドジャース-ロッキーズ」(9日、ロサンゼルス)
ドジャースが右脇腹痛のため、8月26日から負傷者リストに入っていたアレックス・ベシア投手の戦列復帰とベン・カスパリアス投手のマイナー降格を発表。試合前の会見でロバーツ監督は「難しい決断だった」と心境を明かした。
実質メジャー1年目のカスパリアスはチーム4番目に多い46試合に登板し、先発、ロングリリーフ、セットアッパー、クローザーとフル回転の投球でブルペン陣最多の7勝(5敗)のほか、2セーブ、13ホールドをマーク。6月中旬まで防御率2点台をキープするなど、けが人が続出したブルペン陣を支え続けた。
同僚の大谷が7月の球宴会場で前半戦を振り返り、ドライヤーとともにカスパリアスの名前を挙げ、「チーム全体を見た時にどこでも投げてくれるし、いつでも抑えてくれるし、やっぱりチーム全体、その中ですごくいい役割を果たしてくれている」と絶賛するほどの活躍を見せた。しかし、後半戦に入って安定感を欠く投球が目立ち始め、7月中旬以降、18登板の防御率は5・40だった。
指揮官は「ベンはこれまで多くの部分で本当にチームのために尽くしてくれた。これからも彼は重要な存在であり続けるが、アレックス(ベシア)を戻すという選択肢がある中で、当然ながら難しい判断だった。ベンが再び右打者を圧倒する投球を取り戻すために少し落ち着く時間を与えて、オクラホマシティーで調整してもらうことが、残りのシーズン、そして、ポストシーズンに向けてよりプラスになると考えた」と説明した。
カスパリアスに代わって戦列に戻るベシアは昨季に続いてセットアッパーやクローザーとしてフル回転。チーム2番目の59試合に登板し、3勝2敗、防御率2・75の成績を残している。





