山本由伸が11勝目「どうしても落とせない試合」で6回2失点 チーム3連敗阻止
「パドレス2-8ドジャース」(24日、サンディエゴ)
日米で数々の正念場を乗り越えてきたドジャースの山本由伸投手(27)は、やはり頼れる大黒柱だった。6回2失点で11勝目(8敗)を挙げ「どうしても落とせない試合だった。いつも以上に集中力を高く試合に入れた」と充実感に浸った。
2試合連続で新人捕手のラッシングとバッテリーを組んだ。データ重視のスミスと違い、ラッシングは初回からさまざまな球種を使うのが特徴だ。この日の山本は92球のうちフォーシーム、スプリット、カットボールの割合がそれぞれ20%台。カーブ、シンカーも約15%と、打者に的を絞らせなかった。
山本はラッシングの配球について「面白い」と評したことがある。ラッシングも山本とのコンビを「コントロールが良くて、すごく楽しい」と語っていた。2人が組んだ今季4試合のうち3試合で6回以上を投げ、全試合3失点以下に抑えている。
2-2の七回。打撃に苦しむラッシングが値千金の3ランを放った。ベンチで見ていた山本は手をたたき、大喜びで迎え「投球の面でも助けてもらったし、ラッシングに試合を決める一発が出た。僕自身もすごくうれしかった」と振り返った。
2連敗で2位に転落して迎えたパドレスとの今季最終戦。負ければ2ゲーム差に広がる重要な直接対決で、若いバッテリーが3連敗を阻止した。右腕は「全体的にいい仕事だった」と自賛。この「コンビ」には光るものがある。





