大谷 球宴前の投手復帰「ゼロより上」ロバーツ監督否定せず 3度目実戦形式登板で最速154キロ!輝く44球

 実戦形式の練習に登板したドジャース・大谷(共同)
 ダルビッシュ(右)とあいさつする大谷(共同)
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 「パドレス11-1ドジャース」(10日、サンディエゴ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が10日(日本時間11日)、敵地サンディエゴでのパドレス戦前に実戦形式の練習に登板し、3回想定で44球を投げた。マイナーの打者延べ11人に安打性の打球を許さず、6奪三振1四球。ロバーツ監督は球宴前に投手復帰する可能性を否定しなかった。

 球団スタッフによると、球速は96マイル(約154キロ)を計測したという。着実に良化をたどる二刀流右腕の投手復帰への道のり。マイナーの打者相手とはいえ、安打性の打球ゼロに抑えた44球に光が見えた。

 打者との対戦は2023年9月の右肘手術後3度目で、パドレスのダルビッシュらも見守った。特に直球の威力が光り、左打者にセットポジションから2球続けて内角高めに決め、空振り三振を奪う場面もあった。スライダーなど変化球も全て使い、プライアー投手コーチは「前回よりもはるかにいい投球だった。かなり順調に進んでいる」と語った。

 上々の内容にロバーツ監督は満足げで、後半戦と見込まれている投手復帰が7月15日のオールスター戦前になる可能性について「ゼロよりは上」と話すほどだった。

 試合では0-4の五回1死無走者から、好投手シースが投じた真ん中低めのカーブを捉えて右前へ運び、7試合連続安打とした。

 ただ、15本塁打で月間MVPに輝いた5月から一転、今月はまだ1発のみ。本塁打なしは、これで今季最長の8試合連続となった。例年絶好調を迎える6月に今年はまだ本領を発揮できていない。

 チームはナ・リーグ西地区で首位を争うパドレスに完敗。0-9の六回途中から早々と野手登板に踏み切ったロバーツ監督は「気分のいいものではない。今シリーズを勝ち越すために他の投手を温存したかった」と険しい表情だった。

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