大谷翔平 ジャッジに即お返し先頭弾21号&反撃弾22号 球団最多タイ月間15発「一番は打つべき球を打てている」

 「ドジャース8-5ヤンキース」(30日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)がヤンキース戦に「1番・指名打者」で出場し、初回に21号初球先頭打者弾を放つと、3点を追う六回には22号ソロ。ともに昨季のMVPを受賞したアーロン・ジャッジ外野手(33)の前で5月2度目の1試合2本塁打を記録し、逆転勝利に貢献した。球団記録と自己記録に並ぶ月間15本塁打。年間ペースを大台の62本に乗せた。

 負けられない。チケット完売で5万3276人が見守った中、MVPのプライドがぶつかり合った。注目を集めた昨季ワールドシリーズの再戦。より強烈な輝きを放ったのは大谷の方だった。

 昨季ア・リーグMVPのジャッジが、初回に19号ソロで先制点を挙げた直後の打席。ナ・リーグMVP大谷がフリードの初球、内寄り高めの151キロシンカーを、豪快なスイングでセンター左にアーチをかけた。

 「両チームにとっていいスタートになったと思いますし、ホームランで1点取られた後にすぐに取り返すというのはゲームを運ぶ上で大事なのかなと思う」

 今季6本目の先頭打者弾。初球に限れば、3本目の衝撃弾で流れを取り戻したが、この日は先発ゴンソリンが三回までに4被弾。五回終了時で3点を追う展開の中、再びチームを鼓舞する。

 六回だ。先頭で快音を響かせ、右翼ジャッジの頭上を越える22号ソロで反撃ののろしを上げる。打者9人で一挙4得点のビッグイニングを演出。「劣勢ではありましたけど、みんなあきらめていなかったですし、そういう雰囲気が最後逆転までいった要因」。ここまで無傷の7連勝、メジャー最高防御率1・29を誇ったエース左腕をマウンドから引きずり降ろした。

 直近5戦5発の量産モードで自身と球団の最多記録に並ぶ月間15本塁打。「一番は打つべき球を打てている。打つべき球にしっかりアプローチできているかなと思います」。さらに1901年以降、6月前に60得点到達は史上初となった。

 4月19日に第1子の誕生を公表。そこから7試合ノーアーチで“産みの苦しみ”を経験したが、同29日以降の28試合で16発と、父親パワーを存分に発揮している。「生活のリズムにはもちろん慣れてはきてますけど、シーズンは半分もいっていないので1戦1戦を大事にしながら、また明日、切り替えて連勝できるように頑張りたい」。年間ペースはついに62本に達した。大谷の持つ可能性は無限大だ。

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