広島・菊池、外野も守れます 「日本一の二塁手」を代理人が仰天売り込み

 米大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが9日(日本時間10日)、開幕。広島からポスティングシステム(入札制度)を利用して大リーグ移籍を目指す菊池涼介内野手(29)が内外野をこなす万能選手としてメジャー球団に売り込みをかけていることが明らかになった。また、レンジャーズは巨人から同制度でメジャーを目指す山口俊投手(32)について先発と抑えの実績を高く評価。ダイヤモンドバックスからFAになった平野佳寿投手(35)にメジャー6球団が興味を示していることも分かった。

 交渉解禁から約1週間。菊池の代理人を務めるマイク・シール氏はここまで約10球団と接触したことを明かしながら、「今はまだ横一線。市場が動くのを待っている段階です」と説明した。

 菊池の最大の売りは7年連続ゴールデングラブを獲得した二塁での守備力だ。「日本一の二塁手、いや、世界一と言われたこともある」と話す一方で“現実”もしっかりと把握している。

 「複数のポジションを守れる選手の需要は飛躍的に高まっている」と同氏。「リョウスケは身体能力の高い選手。理想は二塁ですが、身体能力の高さ、多才さを知ってもらうために遊撃手などの他の内野だけでなく、外野を守る準備もしている」と明かした。

 今季の成績は打率・261、出塁率・313、13本塁打、48打点、14盗塁。打撃の弱さを指摘する声もあるが、同氏は「36二塁打はリーグ3位。ボールを捉える力は高い。丸や鈴木の前で得点機を演出してきた。チームに活力をもたらす選手だ」と力説した。

 同氏が比較の対象として挙げたのはパイレーツのフレイジャーら二塁や外野をこなす、器用さを売りとするバイプレーヤー。「リョウスケはメジャーでプレーできる」。交渉期限は日本時間の1月3日午前7時。『どこでもこなす』を売り文句に、シール氏が菊池のメジャー契約に向けて全力を尽くす。

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