マー君 痛恨の3ラン被弾…ヤンキース3連敗で崖っぷち

 「ア・リーグ優勝決定シリーズ・第4戦、ヤンキース3-8アストロズ」(17日、ニューヨーク)

 ア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第4戦が行われ、ヤンキース(東地区)がアストロズ(西地区)に3-8で3連敗した。田中将大投手(30)が先発で5回0/3を投げ、4安打4失点(自責点3)、1三振2四球で黒星を喫し、一昨年からのプレーオフでの連勝は4で止まった。アストロズは3勝1敗で、2年ぶりのワールドシリーズ進出にあと1勝とした。

 流れを引き戻せなかった。田中は三回に逆転を許し、六回途中に降板。ポストシーズン(PS)で2年ぶりに負け投手になり、チームは崖っぷちに追い込まれ「こういう試合はとにかく勝たないと意味がない」と肩を落とした。

 順調な立ち上がりから一転、1-0の三回にリズムが狂う。先頭にストレートの四球を与え、次打者の安打で一、二塁のピンチ。続くスプリンガーには甘く入ったスプリットを捉えられ、左翼席に吸い込まれる打球を見届けて一瞬、天を仰いだ。PS初先発から続いていた2失点以下のメジャー記録は7試合でストップ。「細かいコントロールに苦しんだところは大きかった」と自らを責めた。

 四、五回は無失点としたものの打線がつながりを欠き、後半は失策を繰り返すなどしてリードを広げられた。最後はスタンドの大半が空席に。チームは10年ぶりのワールドシリーズ進出に3連勝しかなくなり、田中は「行けと言われたところで行くのが当然。その準備はしっかりしたい」と決意を語った。

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