【地方競馬】門別のアイドル誘導馬「テン太」の活躍に注目

誘導馬騎手の斉藤涼子さんに甘えるテン太=門別競馬場(撮影・持木克友)
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 「レース記者コラム・仕事 賭け事 独り言」

 初めて取材に訪れた門別競馬場で気になる誘導馬を見つけた。明らかに競馬で使われるサラブレッドに比べてひと回りくらい小さく、ダルメシアンのようなぶち模様。話を聞くと、その馬は門別競馬場のアイドルホースで誘導馬を務める「テン太」。生産地は旭川市、毛色はマーブルで12歳のせん馬。名前はホッカイドウ競馬のホームページで公募されて300通以上の候補から決定されたという。

 この馬はアパルーサ種と言い、主に馬術競技全般や馬車馬やサーカスなどでのショーで使われることが多いそうだ。誘導馬は普通は引退した競走馬が務めることが多いが、もちろん、この馬は元競走馬ではない。テン太とは2年の付き合いになる誘導馬騎手の斉藤涼子さんの話では信頼関係が築けるまでは言うことを聞かなかったり、振り落とそうとしたり、大変苦労したそうだ。だが、この斉藤さんは牧場勤務時代に競走馬育成の経験もあり振り落とされることもなくテン太を乗りこなした。そしてついにテン太に認められて現在に至ったという。

 斉藤さんは「まだまだ元気で、かわいいですよ。食べるのが大好きで、ファンの方からニンジンのプレゼントをもらったり、わざわざテン太に会いに来てくれる方もいたり愛されていますね」。普段はおとなしいが本馬場で競走馬と走りだすやんちゃな面もあるが、仕事はりりしい顔できっちりこなす。門別競馬場のオフィシャルショップでは走る音がして鳴くぬいぐるみ、マグカップ、コースター、Tシャツなど多数のグッズが売られている。ちなみに我が家にもぬいぐるみの「テン太」が1頭放牧されている。

 門別競馬場は新千歳空港から車で約1時間、または札幌駅から無料バスで約1時間30分。競馬場内でウエルカムポニーのマキちゃんに迎えられ、ジンギスカンを楽しめたり、パドックでは間近で競走馬を見られたりと盛りだくさん。今年の門別競馬は全日程が終了していますが、春には再開される。ぜひニンジンを手にテン太に会い行ってもらいたい。(地方競馬担当・持木克友)

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