【競輪】神山雄一郎の滝沢超えに期待

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 「G1・第56回オールスター競輪」が12日から16日まで5日間、東京都の京王閣競輪場で華々しく開催される。

 オールスターといえば、どうしても触れざるを得ない選手がいる。神山雄一郎(45)=栃木・61期・S1=だ。

 神山のG1初制覇はみなさんご存じと思われるが、20年前の第36回オールスター宇都宮大会。ヒーローインタビューでは人目もはばからず号泣していたが、私も人目をはばからずもらい泣きしたことが今でも自慢?である。

 61期の超スーパーエリートとして注目を浴び続けてきた神山。しかしG1初制覇に至るまでは、多くの先輩レーサーが立ちはだかって、神山の栄光への道をふさいだ。最も大きな“壁”が滝沢正光(現日本競輪学校校長)だったと私は思っている。なぜならば「滝沢さんにはどうしても勝てない…」と神山がもらしたこともあったからだ。

 当時の滝沢といえばタテもヨコも展開に応じて何でもござれ。いくらエリートの神山でさえ、競輪を知り尽くした滝沢に完膚なきまでにたたきのめされたのである。

 加えて神山の後輩期となる吉岡稔真、海田和裕=ともに引退=や高木隆弘が、神山よりも先にG1ウイナーとなった。いろいろな思いが交錯する中でも、自分を信じてきた末につかんだのが第36回オールスター。涙の訳は分かるだろう。

 苦難を乗り越えてからはとんとん拍子。グランプリ制覇には至ってないにせよ、G1奪取は実に16回。オールスターに関しては5回も制覇している好相性の大会だ。またファン投票の上位9人によって争われるドリームレースには90年から20回連続で出場。それから3年間はもれてしまったが、ついに今年返り咲いたのである。

 8月のサマーナイトフェスティバル開催時にそれについて尋ねると「すごいね」と人ごとのように答えたものの終始にこやか。自信のほどが早くもうかがえた。

 神山の通算勝利数は785勝。現役レーサーの中ではもちろん断トツだが、あと2勝すると滝沢の787勝に並ぶ。滝沢との死闘を思い出しながら数字のことを聞いてみると「そういうのはあまり意識してない」とそっけなかったが、このオールスターで滝沢に追いつき、そして追い越すケースは十分考えられる。

 同一G1を5回制してきたのは中野浩一(競輪祭)、滝沢正光(高松宮記念杯)、そしてオールスターの神山。厳しい面はついて回るにしても、このオールスターで同一G1・6回制覇でぜひ滝沢越えをしてもらいたい。(関東競輪担当・高橋真澄)

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