【ボート】新田、貫禄走だ 相性は抜群

 「グランドチャンピオン決定戦・SG」(25日開幕、常滑)

 ボートレース新時代到来‐。5月の笹川賞は新世代といえる登録4000番以降のレーサーが大活躍。優勝戦は6人のうち5人が新世代レーサーだった。「ボートレース界の世代交代はいつやるの?今でしょ!」と言わんばかりの状況だ。25日に開幕する、ボートレースとこなめ「SG・第23回グランドチャンピオン決定戦競走」も、間違いなく新世代レーサーが大暴れ必至だ。

 5月の笹川賞でSG覇者となった新田。このレースを観戦した本紙評論家の安岐真人氏は、新田をこう評した。「いい足でコースを取ってSも行く。『チャンスは自分で作る』を体感できたと思う」。最近のボートレースは枠なり進入が全盛。特にSGでは123・456と並ぶのが普通と、ファンからも思われる始末。だが、笹川賞での新田は違った。5号艇で登場の新田はS展示で大外に出された。それでも本番は3コースを確保。大外なら優勝確率は低かったが、3コースに入ったことでグンと確率が上がったのは間違いない。

 4日目後半から足を上向かせたことはもちろんだが、コース取りから強い意志を見せたことが本人の中では優勝の要因と考えている。「6コースはダメ。絶対に突っ張ろう」。これが安岐氏が言う『チャンスは自分で作る』。偶然、優勝できたのではない。狙って獲った優勝といえる。

 今回『SG連覇』を掲げて勝負できるのは新田だけ。とこなめでは昨年11月のG1・周年記念で優出(3着)している。4月の一般戦では7走して6勝2着1回の準パーフェクトV。水面相性は抜群だ。自分でチャンスを作れる新田こそ、新世代のボートレース界を背負って立つ資格がある。笹川賞の表彰式では感極まって涙を流したが、今回は表彰台に上がっても笑顔を振りまくはずだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ボートレース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ボートレース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス