「笹川賞・ＳＧ」（２１日開幕、福岡）

　ボートレースの“オールスター戦”「第４０回笹川賞」が２１日から２６日まで、福岡ボートで開催される。当欄では今回から６回に渡り、笹川賞について触れていく。

　笹川賞はファン投票によって選出されたＡ１選手が集うＳＧ。プロ野球で言うところのオールスター戦であり、競馬で言えば有馬記念にあたる。前身の全国地区対抗競走が７３年に廃止となり、それに替わる競走として新設された。７４年に第１回が住之江で開催され、今回はちょうど４０回目の節目を迎える。

　優先出場者として前回覇者、前年度賞金王決定戦出場６人、そして直近ＳＧ（総理大臣杯）覇者がいるが、それ以外はファン投票の上位選手が出場権を得る。また、００年から選手選考委員会による推薦選手が３人、出場するようになった。

　最多の優勝回数は、野中和夫の６回。これは同一ＳＧの最多優勝記録である。現役では２Ｖが最多で松井繁、山崎智也、瓜生正義と井口佳典の４人が記録しているが、今回はこの４人がすべて登場する。Ｖなら中道善博に並び、史上２位タイの記録となる。

　最多出場記録は今村豊の２８回だが、今回は残念ながらＦ休み。出場メンバー中では松井の２１回が最多となる。松井は１９年連続出場で、加藤峻二が持つ２１年連続参戦の記録まであと２年に迫った。