【ボート】びわこG2 地元エースの馬場貴也が2コース差しで全国制覇 スランプ脱出だ

 「全国ボートレース甲子園・G2」(13日、びわこ)

 びわこのエースで、京都代表の2号艇・馬場貴也(41)=滋賀支部・93期・A1=が全国制覇を果たした。不利な2コースから華麗な鋭角差しを披露。地の利を存分に生かしてスランプ脱出ののろしを上げた。近況は少し苦しんでいたが、下半期は再び中心選手としてボート界を引っ張っていく。2着には1号艇の秋元哲(埼玉)、3着には4号艇の関浩哉(群馬)が入り、3連単は4040円だった。

 悩めるびわこのエースにして、滋賀支部の支部長でもある馬場が鋭角差しで華麗な復活劇だ。「いろいろと思い出して泣いてしまった」と目にはうっすらと涙が…。「ここ2カ月は本当に苦しかったけど、これがリズムアップのきっかけになると思う」と笑みを見せた。

 今節は優勝戦までの71レース中、2コースが1着になったのはわずかに1回。黒カポックには圧倒的に不利なデータだったが、「今年一番の仕上がり。あとは(インの)秋元選手を見て、(隣の3コースの)丸野選手のまくり差しを警戒しながら行った。ある程度はイメージ通りのターンができたと思う」と冷静に振り返った。

 優勝は昨年9月まるがめのSG・ボートレースメモリアル以来で通算65回目。びわこでは19回目の美酒となった。「地元でG1を初めて優勝した2020年の周年記念はコロナ禍で無観客だったので、今日は素晴らしい景色が見られてうれしかった」と感慨深そうに語った。

 優出インタビューでは、兄弟子・守田俊介(滋賀)に初めてメシをごちそうになったことが話題となったが、今度は「(守田の大好きな)スシローのいろいろな店舗に連れていきたい」とお礼をする予定とのこと。次節はSG・オーシャンカップ(22~27日・徳山)が控える。「まだ不安はあるし、完全復活とまでは言えないが、気楽にはなった。(年末の)グランプリを目指して一走一走頑張っていきたい」と目がキラリ。2025年の後半は勢いを取り戻したこの男から目が離せない。

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