【競輪】タイトルホルダーの近藤龍徳が13年の競輪生活にピリオド「覚悟が吹っ飛んでしまった」
「日本選手権・G1」」(4日、名古屋)
14年G2・ヤンググランプリ(岸和田)、15年G2・サマーナイトフェスティバル(函館)を制した、タイトルホルダーの近藤龍徳(34)=愛知・101期・A2=が4日、名古屋競輪のイベントステージに登場。「引退します」と公表した。
引退を発表すると詰めかけたファンから悲鳴のような声が聞こえてきた。引退の要因については言葉に詰まりつつ「死んでもいいと思って走っていた。ただ、落車(2022年11月・防府G3・3日目8R特選)によって覚悟が吹っ飛んでしまった。ごまかしながら走ることはできたと思うけど、それじゃ近藤龍徳じゃないんで」と明かした。それだけの覚悟があって競輪選手を続けてきた。
13年間の選手生活を振り返り「サマーナイトフェスティバルを取って、夜王と呼ばれるのがほんと夢で、運良く取れちゃってというのが思い出としてある」と話し、ベストレースに関しては2016年のG1・日本選手権(静岡)の準決勝を挙げた。「深谷(知広)さんとワンツーを決めたレース。深谷さんと連係したことに尽きる。日本一の先行屋の後ろで日本一のマーク屋になると掲げて選手になっているので。初めてのジカの連係だったので」としみじみと振り返っていた。
今後については「競輪がめちゃくちゃ好きなので、伝えていくメディアじゃないけど…」と濁しつつも「白紙ではない。グレーですね」と笑顔で話した。




