スピードスケート 4月に顔面骨折の新濱立也 ロコ・ソラーレの妻・吉田の思い背負い2度目の五輪へ「少しは恩返しできたのかな」
「スピードスケート・全日本選手権」(26日、長野市エムウェーブ)
ミラノ・コルティナ五輪の代表選考会を兼ね、男子500メートルが行われた。新濱立也(高崎健康福祉大職)は、参加標準記録のSS標準を突破する34秒40で2位となり、五輪代表入りを確実とした。「SS標準を切れて、一安心している。レース直前まで試練が山ほどあったので不安ばかりあったが、多くの方に『自分を信じれば大丈夫』と言われていた。その言葉、そして自分を信じてスタートに立った」と胸をなで下ろした。
今季は、4月に沖縄・石垣島での合宿中に交通事故に遭い、顔面を骨折する大けがを負った。自身でも「4月の交通事故からいろんな試練を乗り越えてきた」という。その中でも、カーリング女子のでロコ・ソラーレの妻・吉田夕梨花には「迷惑、心配ばかりかけてきたシーズンだった」と振り返った。
この日、会場には吉田が応援に駆けていた。9月に行われたカーリングの代表選考会で代表権を逃した吉田に「ミラノ舞台は託したよ」と、言われていた新濱は、しっかりと結果を出し「オリンピックにつながる結果を出せた。少しは恩返しできたのかな」と語った。
自身2度目の五輪に向けては「ミラノに対しては、この4年間誰よりも強い気持ちを持って、誰よりもつらい時期を過ごしてきた。自分のできる最大限の準備をした上で、自分らしい滑りをして結果を残したい」と力を込めた。





