【阪神大賞典】ジャスティンパレス 3強対決を力でねじ伏せ主役奪取 いざ“シン・淀”へ

 「阪神大賞典・G2」(19日、阪神)

 同世代の1番人気馬を力強くねじ伏せた。春盾へとつながる長丁場を制したのは、2番人気のジャスティンパレスだ。昨年の神戸新聞杯に続く重賞2勝目を飾り、天皇賞・春(4月30日・京都)の優先出走権を獲得した。単勝1・6倍と人気を集めたボルドグフーシュは3戦連続の2着に敗れ、3連覇を狙ったディープボンドは5着と伸びあぐねた。

 目覚ましい成長力で主役の座を奪い取った。4歳馬ジャスティンパレスが春盾につながる伝統重賞を制した。

 3番手のインで折り合って脚をため込み、直線は鞍上のアクションに応えて残り100メートルで先頭に。3連覇のかかるディープボンドを突き放し、同世代の1番人気馬ボルドグフーシュも封じ込めた。ルメールは「前走、前々走でスタミナを見せていたので自信がありました。スローでしたが乗りやすかったし、冷静に走りました。最後もスペースがあってギアオンしてくれました」と満足げに振り返った。

 昨年まではディープインパクト産駒らしい細手の体だったが、見違えるほどパンプアップ。「大人になりましたし、パワーアップしました。メンタルも落ち着いていた」。7戦ぶりのコンビとなった鞍上は成長に感心し、「長い距離でトップレベルの馬になります」とうなずいた。

 クラシック3戦は⑨⑨③着と戴冠に届かなかったが、今年初戦を完勝。杉山晴師も「スタートの1歩目が決まったのが大きかった。あの位置を取れたのが勝因の一つ。スタミナを温存してくれて長距離適性があるな、という内容。見ていて安心感のあるいいレースでした」と高く評価した。

 次のターゲットは天皇賞・春。「この内容なら特に心配していないし、折り合いも大丈夫。距離が1F延びても問題ないと思います」と指揮官。新装京都で2度の坂越えを克服し、悲願のG1タイトルをつかみ取る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス