【ジャパンC】ダノンベルーガ レース史上最少キャリアVへ万全 堀師「予定通りの調教」

 「ジャパンC・G1」(27日、東京)

 天皇賞・秋3着のダノンベルーガが24日、美浦Wで最終リハを行った。最後まで楽走のソフトな調整だったが、出来は変わらず仕上がりも順調そのもの。勝てば98年エルコンドルパサー&18年アーモンドアイが持つ、ジャパンC史上最少キャリアV(7戦)を更新する6戦目での戴冠となる。ここを今年最後のレースと定め、ベストの左回り戦でG1初タイトルを目指す。

 “静”の仕上げで十分だった。G1初制覇を目指すダノンベルーガは、美浦坂路を足慣らし程度に4F72秒0で駆け上がった後にWへ。僚馬レインフロムヘヴン(4歳3勝クラス)を1馬身半後方に従える形で発進すると、リズミカルなフットワークを保ったまま最後まで馬体を並ばせることなく、6F89秒2-38秒9-12秒1を計時した。

 実質的には4F54秒3の半マイルの追い切り。デビュー以降、最もソフトな直前リハについて堀師は「先週までにほぼ仕上がっている状況でしたので、きょうは微調整で予定通りの調教です」とうなずく。ムーア(本番は川田)が騎乗した1週前追いで6F84秒6-36秒6-11秒4の好時計をマークしており、態勢は整ったということだろう。「ウイークポイントの右トモは、競馬を使うと使ったなりに悪くなります。そこはケアをしながらやってきました。逆に精神的には少しピリッとして集中力を増しました。気持ちが乗ってきて、少し軽快になったかなという印象」と動きにも及第点を与えた。

 休み明けの前走は3着。「秋にもう1戦できるのであればと思っていたが、使った後の状態が非常に重要です」と指揮官は語る。「一番大事なのは健全に成長させたいということ。そこの見極めには時間をかけました」と、ここを今年最後の一戦と位置付けている。

 今回のポイントに関しては「体のバランスの問題で左回りの方が向いている。コーナー角の大きいコースは申し分ない条件。距離は少し工夫が必要かなと感じています」とトレーナーは展望した。無冠の帝王とは言わせない。世界の強豪を相手に、堂々とG1タイトルをつかみ取ってみせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス