【ラジオNIKKEI賞】フェーングロッテン 重賞初Vへ突進 良血馬が素質開花だ

 「ラジオNIKKEI賞・G3」(7月3日、福島)

 3歳馬による、夏のみちのく名物のハンデ重賞。フェーングロッテンは29日、栗東坂路でしまい重点だったが、しっかりと伸びてオープン馬らしい力強い動きを披露した。

 地力強化のかなった良血馬が重賞初制覇へ突き進む。フェーングロッテンは、開門から6分後と馬場のいい栗東坂路を単走で登坂。後傾ラップで力強く駆け上がり、4F53秒9-39秒4-12秒2をマークした。動きを見守った宮本師は「1週前がCWで長めから追ってラスト1F11秒3。反応のいい馬なのでやれば動くけど、輸送もあるので今日は馬なりに近い追い切り。出来落ちはないですね」と大きくうなずいた。

 前走の白百合Sを逃げ切って待望の2勝目を手にした。「鮮やかなレースをしてくれた」と振り返るが、ひとつ上の半兄に昨年のスプリンターズSを制したピクシーナイトがいる血統。1勝クラスの足踏みに、もどかしさも抱えていた。「追い切りに乗ってくれたジョッキーはみんな“いい馬”って言ってくれる。でも、結果が出なかった。精神面からうまくかみ合わなかったけど、ようやく実戦に結びついた」とホッとした表情だ。

 再び逃げるのか-。出方が鍵を握るなか、指揮官は「ハンデの55キロはオープンを勝ったから仕方がない。メンバーを見ても、脚質的に有利な態勢が取れそう。どう乗るかは松若くんに任せます」と鞍上に全てを託す。ダービー馬とともにデビューした新馬戦3着から約10カ月。オープン勝ちで波に乗った素質馬が、今度は重賞タイトル奪取を狙う。

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