【POG】6・19初陣!見栄え良く完成度高いグランベルナデット(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 驚がくのレースレコード決着となった今年のダービー。オークスも含めて故障馬のニュースが入ってくるのは本当に残念なのですが、どの陣営もここを目標に仕上げてのものですし、レースそのものは本当に素晴らしいものだったと思います。本当ならば無事に走り終えるのが一番なのはもちろんですが、それだけ死力を尽くすのがダービーというレース。アクシデントがあった馬の早期回復を願っています。勝ったドウデュースは本当にお見事だったと思います。2400mを何ひとつ無駄のないレース運びだったように見えますし、抜けてくる時の反応もさすが。ダービーが終わると毎年思うのですが、年々必要な距離適性が短くなっているなあと。来年こそはその考えを忘れないようにしてダービーを的中させたいと思います。

 さてダービーが終われば新馬戦がスタート。POGファンに休みはありません(笑)。1週目の出走馬は既に決まっていますが、そこから指名馬を選んだ人も多いと思います。ここからビッグタイトルをつかむ馬も出てくるかもしれませんし楽しみ。さあ!今年度もPOGがスタートします。

 とある界隈(かいわい)で馬名が話題になっているビターグラッセ(牝、栗田徹、父ルーラーシップ、母アンソロジー)はアナザーリリックの異父妹。今週は1日に南Wで5F68秒9-54秒0-38秒9-24秒3-11秒6を計測。19日の東京芝1600mに福永でデビューを予定。

 同じ新馬戦にはグランベルナデット(牝、大竹、父キズナ、母ラブリーベルナデット)も出走予定。2日には南Wで5F69秒2-54秒2-39秒1-24秒3-11秒7を単走でマーク。この時期の2歳牝馬としては完成度が非常に高い印象。馬格もあって見栄えもいいですね。鞍上は戸崎圭の予定です。

 ブラストウェーブ(牡、大竹、父ハービンジャー、母ツルマルワンピース)のデビュー戦が25日の東京芝1800mと発表されましたね。鞍上は未定ですが、改めて実馬を見てみると全兄ブラストワンピースよりも丸みがありますね。540キロを超える割には重々しい雰囲気もないですし、今後どんな動きを見せてくれるか楽しみです。

 同じレースにはレッドディライト(牡、木村、父エピファネイア、母ディエンティ)もルメールで出走を予定。なかなか前向きな馬のようで、馬格もあることから脚力も相当に秘めていそう。この2頭は取材の感触がいい馬同士なので、この新馬戦は今から楽しみにしています。(馬三郎美浦支局・木村)

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