「日本ダービー・Ｇ１」（２９日、東京）

　２１年の最優秀２歳牡馬ドウデュースが、１番人気で３着に敗れた皐月賞のリベンジを果たし、見事に同世代７５２２頭の頂点に立った。

　クラシック２冠制覇を狙った４番人気のジオグリフだったが、直線で伸びを欠き７着。道中は１０番手を追走し、４角でスパートをかけたものの、直戦半ばで力尽きた。

　史上初のダービー３連覇を逃した福永は「スタートはうまく切ってくれたけど、前に馬を置く形を取れず、厳しい競馬になってしまった」と前半を振り返る。皐月賞とは違い、馬の後ろで脚をためられず。最後に道中の微妙なロスが影響した。「脚を温存した馬との差が、ラスト２００メートルで出てしまった。完璧に乗ることができませんでした」と悔しさをにじませる。

　レースを見守った木村師は「きょうは精神的にギリギリ。この中間はカイバを食べ、しっかり調教に向かう姿を見て勇気をもらいました。感謝しています」と皐月賞馬の激闘をたたえていた。