阪神・伏見 寡黙だった自身を変えた菅野の言葉「一緒にやっている側もいい気持ちがしない」東海大1学年先輩からの叱責

 「ヤクルト4-8阪神」(23日、神宮球場)

 阪神の伏見寅威捕手(36)が、今季初の1試合4打点でチームの4連勝に貢献した。六回、大山の先制適時打に続き、2死満塁から走者一掃の適時二塁打。七回にも適時打をマークし、先発・高橋をリーグトップ15勝目に導いた頼れるベテラン。今となっては意外な若き日の姿があった。

  ◇  ◇

 笑顔で表情豊かな印象の伏見。高橋が完封した際にはマウンドで優しく肩を抱く姿が虎党の記憶に残っているが、かつては全く違う姿だった。

 東海大2年時に選出された大学日本代表で正捕手を務めていた選手に憧れた。「寡黙な感じ。打ってもあまり笑わないし喜んだりしない。キャッチャーはこういう方がいいんだ」と、あえて感情を表に出さないようにした。

 そんな姿を見かねていた男がいた。東海大でバッテリーを組んでいた1学年上の菅野智之(現ロッキーズ)だった。ある日の試合中、いきなり呼び止められた。「らしくない。それはおまえの良さを消している。一緒にやっている側もいい気持ちがしない」と叱責(しっせき)を受けた。「今は真剣にやる時はやるけど、喜ぶ時はみんなで喜ぶようにしている」。忘れられない記憶だ。

 寮では年2回の部屋替えが通例だったが、菅野とは1年間、同じ部屋で過ごした。「関係を深めたいから同じ部屋で伏見と1年間やらせてほしい」と、菅野が監督に頼み込んだからだという。寝食をともにし、深めた絆は今も続く。菅野が日米通算150勝を挙げた際にはLINEで祝福。「バカやって騒いだりするけど、野球には本当熱い人だった」。この日、塁上には先輩の教えを胸に、感情を爆発させる伏見の姿があった。(デイリースポーツ・河西俊輔)

野球スコア速報

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス