【競輪】函館記念で瓜生崇智がG3初優勝 番手まくりの清水裕友を差してVゴール
「五稜郭杯争奪戦・G3」(17日、函館)
12Rで決勝戦が行われ、瓜生崇智(27)=熊本・109期・S1=が番手まくりの清水裕友(山口)を差して1着。2016年7月のデビューから5年10カ月でうれしいG3初優勝を飾った。単騎で内を突いてから直線で伸びた郡司浩平(神奈川)が2着に入り、清水は3着だった。
ヒーローとなった瓜生。引き揚げての第一声は「夢みたい」。続けて「ラインの絆のおかげです」と前で頑張った同期の佐々木豪(愛媛)、S級S班の清水を称賛した。
レースは赤板前から上昇した佐々木が打鐘前に出切る。ハイペースで飛ばして、別線の反撃を許さない。最終バックで清水が番手まくりを敢行。瓜生は4角手前から車を外に持ち出す。「チャンスのあるところと思って踏みました」と清水をかわして1着でゴールした。
昨年10月の熊本記念(久留米代替)で決勝2着。今回の準決後に「楽しみ」と言っていたが、それ以上の結果を出すことができた。「今場所はいろんな人の助言がスッと入ってきました。不思議な開催でした」と吸収したことをすぐに発揮したことを明かす。今後の目標を問われると「やれることをやるだけです」とキッパリ。自力を出すことは少なくなった瓜生。強気にヨコに動けるだけに、九州を代表するマーク型へ成長するはずだ。