【POG】見た目が好印象!ブラックスピネルの半弟ゴーシェナイトは中山でデビュー(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今週はジャパンCが行われますね。個人的に一年間で一番興味深いレース。やはり海外の一流馬を目の前で見ることのできる機会はそう多くありませんから、この仕事に就く前からパドックの最前列にかじりついて見ていたものです。自分がパドックを見始めてから日本馬が勝つことが多くなっていましたが、モンジュー、ファンタスティックライト、イズリントンなどを見られたのは今でも財産だと思っています。

 近年は寂しくなりがちだった外国勢ですが、松島オーナーが共同所有しているブルーム、ジャパンのオブライエン厩舎2頭は欧州での実績も十分で、日本でも馬券発売があったBCターフでブルームが2着、ジャパンが4着と活躍してからの来日。そしてフランスの牝馬グランドグローリーもG1ジャンロマネ賞の勝ち馬で、一昨年の仏オークス3着馬。3頭とも欧州の横綱クラスではないものの、大関~関脇クラスが来てくれたことは素直にうれしいですね。日本馬が負けることは考えたくありませんが、3頭がいい競馬をしてくれれば来年以降も有力馬の参戦があるかもしれません。ぜひとも好レースを期待したいところです。

 さて、先週の東スポ杯2歳Sはイクイノックス(牡、木村)が衝撃のレースを見せてくれました。ちょっと強過ぎですね。体を見るとキタサンブラック産駒らしいきれいなラインで、まだまだ緩さも残っているのですが、競馬ではそれを感じさせない瞬発力を見せていました。正直まだ未完成だと思うのですが、それで先日のパフォーマンスとは末恐ろしい。無事ならビッグタイトル間違いなしくらいのレベルかと思います。次走は未定ですが、とにかく無事に次走にたどり着いてほしいですね。

 2着だったアサヒ(牡、金成)も見事な走りを見せてくれたと思いますが、とにかく相手が強過ぎました。カレンブラックヒル産駒なので少し地味な印象を持ちますが、祖母がウインドインハーヘアですから、ディープインパクト一族の良血馬。こちらもどういうローテを組んでくるか発表が楽しみです。

 新馬、札幌2歳Sを連勝しているジオグリフ(牡、木村)が美浦に帰厩しました。まだ朝日杯FS(12月19日・阪神、芝1600m)、ホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)どちらに出走するか発表されていませんが、入厩時期から逆算すると…と邪推するのはよしましょう。いずれにせよ大舞台でどういう走りを見せてくれるか楽しみですね。

 先週の芝の中距離の未勝利戦は関西馬がほとんど勝っていってしまいました。関東馬の出走がフルゲートに満たない場合のみ関西馬の出走が可能になるのですが、中長距離戦はどうしても出走馬が少なくなりがち。クラシックにつながるような条件で関東馬が敗れ去る姿を見るとやはり寂しくなりますよね。もちろんいい馬を近くで見られることはうれしいのですが、関東で取材している身としては関東馬の活躍を見ていたいです。

 半兄にブラックスピネルがいるゴーシェナイト(牡、黒岩、父キングカメハメハ、母モルガナイト)は12月18日の中山芝2000mの新馬戦でデビュー予定。見た目がいい馬ですし、今後の調整に注目したいところです。(馬三郎美浦支局・木村)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス