【POG】アバンチュリエ調整順調!柴田善も好感触(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先日、JRAから来年度の競馬番組等が発表されました。個人的に取り上げたいのは3勝クラス競走における出走馬決定方法の改善について。これまでは出走登録過多の場合は抽選で出走馬が決定され、除外された馬に優先出走権を与える様式でしたが、1勝クラスや2勝クラスと同じく前走成績がいい馬が最優先され、次に出走間隔が空いた順に出走できるようになりました。3勝クラスの場合は成績優先となるのが3着以内という点が1、2勝クラスとは違いますが(1、2勝クラスは5着以内)、これは非常にいい変更だと思います。

 降級制度が廃止になって3勝クラスに所属する馬が増加。特に短距離戦で多かったのですが、登録頭数が40頭近くにもなることがあり、出走するためには予定より早めから登録していかないといけないという状況がありました。当然仕上げもきっちりできませんし、5頭枠(除外権利持ちがどんなに多くなっても、5頭だけは除外権利を持っていない馬でも平等な抽選で出走が決定される)という制度が逆に出馬投票を難しくするということもありました。また、3勝クラスで実績を残していればハンデ戦(斤量が重い方から3頭は優先出走可能)なら出走確定となるのですが、勢いのある連勝馬などは昇級でハンデでの権利を得られることが少ないため、ここのクラスで勢いが止まるというケースも見られました。

 優先権利を取ってもその権利は4節(中3週)までしか残らないので、番組の絶対数が少ない3勝クラスだと、権利を取っても使いたい番組がない!なんてケースも出てくるかもしれませんが、この変更によって問題の多くは解消されるかと思います。3場開催の時に登録頭数が40近くになると、登録するジョッキーがいない!(出馬投票をしないと除外権利も発生せず、登録料の返還もなし)なんてケースもありましたからね…。

 

 さて、サウジアラビアRCを勝って放牧に出ているコマンドライン(牡、国枝)の次走がホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)と正式に決定しました。雄大な馬格からゆったり走れる馬ですから、距離延長はむしろ歓迎材料でしょうね。どこまで無敗を伸ばせるか楽しみです。

 百日草特別で3着だったレッドラディエンス(牡、藤沢和)はジャパンC当日のベゴニア賞(28日・東京、芝1600m)に出走予定とのこと。鞍上は短期免許で来日するR・ムーア。同レースに出走するアバンチュリエ(牡、大竹)も順調に調整が進められており、調教にまたがった柴田善も「いい動きだったよ。少し掛かるようなところはあるけど、真っすぐ走れていたしね」と好感触だったよう。かなり元気過ぎる面がある馬ですが、ベテランの手綱さばきに期待したいところです。

 東京の未勝利戦を勝っているレッドランメルト(牡、国枝)は葉牡丹賞(12月4日・中山、芝2000m)に出走する。鞍上は戸崎圭。同じレースにはレッドランメルトが勝った未勝利戦で3着だったコリエンテス(牡、堀)も出走予定。こちらの鞍上はR・ムーア。百日草特別で6着だったアンビション(牡、大竹)も同レースを予定。(馬三郎美浦支局・木村)

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