【ローズS】クールキャット春とはひと味違う 陣営「ひと回り大きくなった」

 「ローズS・G2」(19日、中京)

 クールキャットが2つ目の重賞タイトルを狙う。前走のオークスでは14着と大敗したが、フローラSと同じ左回りの2000メートルという条件で仕切り直し。春とはひと味違う姿を見せたいところだ。

 果敢に逃げた前走の内容について奥村武師は、「スタミナ豊富な馬で決してバテたわけでなく、勝ちに行く競馬をして結果的に前半のペースが速かっただけ」と振り返る。その後は放牧で休養。もともと500キロを超える雄大な馬格を誇るが、「ひと回り大きくなった印象です。体重も10キロは増えているかな」とトレーナーも確かな成長ぶりに目を細める。

 8日の1週前追い切りは美浦Wで5F66秒5-37秒1-12秒3をマークした。「動きは目立たなかったけど、反応は抜群でした」と指揮官も順調な調整ぶりに納得の表情。フェアリーS10着、フラワーC5着と春は中山で思うような結果を残せず、陣営では早くから秋初戦は左回りのローズSに照準を合わせていた。「ここを決めて秋華賞に向かいたいですね」と奥村武師もきっぱり。夏の上がり馬もそろったが、重賞勝ちの実績があるのはクールキャットだけ。強敵がそろうG1に胸を張って進むためにも、ここは主役は譲れない。

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