【ボート】上條暢嵩が逃げてびわこデイリー杯V“鬼門水面”で初優出初優勝
「デイリースポーツ杯争奪・オールニッポン選抜戦」(28日、びわこ)
1号艇の上條暢嵩(27)=大阪・110期・A1=がイン速攻で快勝。今年は5月桐生以来3回目、通算では14回目の優勝を飾った。2着は渡辺和将(岡山)、3着争いは1周2Mで最内を差した沢田尚也(滋賀)が制した。
上條が気合満点の速攻劇で主役の貫禄を見せつけた。優勝戦は2号艇に超抜級の石倉、3号艇にもパワー上位の渡辺が顔を並べたが「スタート(S)だけは遅れられなかった」とインからコンマ05の全速攻撃で圧倒。1Mを力強いターンで先頭に躍り出ると、あとはワンマンショー。ゴールを先頭で突き抜け、ウイニングランでは晴れやかな笑顔を輝かせた。
意外にもびわこでは初優出で初優勝。「相性は悪かったけど、これで好きになった」と“鬼門”も突破した。
「今節の前に自分はダービーの勝率がボーダーから下回っていたので、この成績を残せて良かった」とSG・ボートレースダービー(10月26~31日・平和島)出場に向けて闘志はみなぎる。「目の前の一走一走をやっていくしかない」と気持ちも新たに上條の戦いは続いていく。