【オークス】ククナ コース実績十分!府中なら末脚届く 長い直線に樫の夢かける

 「オークス・G1」(23日、東京)

 相性のいい東京コースに変わって、ククナが一発逆転を狙う。前走の桜花賞では最後方から追い込んで6着に入った。確実に使えるしまいの脚がセールスポイント。母クルミナルは15年オークス3着馬と、血統背景から距離延長もプラスとなりそうだ。

 桜花賞は6着に終わったククナだが、強力な末脚が光った。最後方からメンバー2位の上がり3F33秒2をマーク。栗田師は「もう少し前に行くと思ったけどね」と苦笑いを浮かべながらも、悲観する様子はなかった。「もともと注意深いところがあって、ブレーキをかけているわけじゃないけど、前半警戒して流れに乗れないところがあった。それでも速いところになれば、いいストライドで走れていたし、しまいもビシッと来られたからね」と前を向く。

 その後はノーザンファーム天栄(福島県)で疲れを癒やし、8日に帰厩。「思いの外、回復が早かったので」と参戦を決断。13日の美浦Wの1週前追い切りでは、新たにコンビを組む横山武を背に3頭併せで上々の伸びを披露し、順調ぶりをアピールした。

 昨秋のアルテミスSでは、メンバー最速の上がりでソダシに0秒3差の2着。2走前のクイーンCで3着に入るなど、コース実績は十分。「ギアが上がってからいい走りをするのが、この馬の良さ。東京コースとも相性がいい」と手応えをつかんでいる。母クルミナルは15年のオークス3着馬と血統の後押しもある。「折り合いもつくし、距離が縮まるよりはいい。桜花賞のレースぶりが生きてくれれば」。決して諦めてはいない。府中の長い直線に夢をかける。

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