【オークス展望】白毛馬ソダシが無敗の牝馬クラシック2冠を狙う
「オークス・G1」(23日、東京)
白毛馬ソダシが昨年のデアリングタクトに続き、無敗での牝馬クラシック2冠制覇に挑む。
デビューから無傷5連勝で桜花賞を制覇。3番手から早めに抜け出し、1分31秒1の驚がくレコードで駆け抜けたレースぶりは圧巻の一語だ。一戦ごとにたくましさを加える“純白の女王”は、偉業へ向けて順調そのもの。12日の1週前リハでは、主戦の吉田隼を背に栗東CWで併せ馬を敢行。年長牡馬にもひるむことなく、5F69秒5-38秒6-11秒7で最先着を決めた。
鞍上は「先週に比べてピリッとしてきました。動きは申し分なかった」と満足げ。須貝師も「ソダシだからこそ、こちらの要求に応えてくれていると思う」と愛馬に絶大の信頼を寄せる。阪神JFと桜花賞で接戦を演じた最大のライバル・サトノレイナスが、ダービーへと矛先を向けた。史上3頭目の無敗戴冠へ、その視界をさえぎるものはない。
桜花賞4着のアカイトリノムスメが、僚馬レイナスに代わって逆転の一番手に浮上する。母は10年の牝馬クラシック3冠馬アパパネ。父ディープインパクトという文句なしの良家のご令嬢。レイナスの主戦であるルメールとの新コンビも大きな魅力だ。1週前リハでは、美浦Wで馬なりのまま併走相手を圧倒。アパパネも管理した国枝師は「母よりも距離が延びることへの不安はない。ルメさんも“軽い走りをする”と言ってくれた」と順調さを伝えた。
忘れな草賞を勝ったステラリアが不気味に映る。今回は川田との新コンビ。1週前リハに騎乗した鞍上は「まだ課題がある中で、ある程度走れました。そのあたりが能力の高さですね」と修正点もインプット。デビュー2戦目から5戦連続で上がり最速をマーク。末脚の威力は侮れない。
フローラSを制して権利を獲得したクールキャットは「筋肉のラインが浮き上がって、緊張するぐらいいい感じ」と奥村武師が武者震い。当週は新コンビの武豊を背に最終追い切りを予定。名手がどのようにジャッジするか注目だ。同舞台のゆりかもめ賞で、牡馬を切り捨てた僚馬パープルレディーも要警戒。
他では桜花賞3着のファインルージュや、阪神JF3着ユーバーレーベン、そして2連勝でスイートピーSを制したタガノパッションも軽視できない存在だ。

