【POG】ソダシ桜花賞へ上々の1週前追い(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 いよいよクラシックシーズンが迫ってきた。次週には牝馬クラシック第一弾・桜花賞(11日・阪神、芝1600m)が行われる。ここでは有力馬4頭の1週前の気配をお伝えしたい。

 まずはここまで無傷4連勝中の2歳女王ソダシ(牝、須貝)から。2月10日に栗東へ入厩して、約2カ月間じっくりと乗り込んできた。1週前の3月31日は吉田隼を背に、栗東坂路で4F52秒4-11秒8をマーク。動きを見た師も思わず「やばい(くらい素晴らしい動き)」と口にしたほどで、調整過程は申し分ない。桜花賞直行は当初から予定していたローテーションで不安は皆無。昨年のデアリングタクトに続き、2年連続の無敗の桜花賞馬を狙う。

 チューリップ賞で1着同着だったメイケイエール(牝、武英)は横山典との新コンビで参戦。1週前の3月31日は師自らがまたがり、栗東CWで単走。4F49秒3-12秒5の好時計で駆け抜けた。師は「前に馬がいてもムキにならずに余裕を持って走れていた。1回使っていいガス抜きができたと思う。毛ヅヤも良く、体調は申し分ない」と状態の良さに太鼓判。G1制覇へ期待を寄せた。

 1着同着のもう一頭エリザベスタワー(牝、高野)も順調そのもの。1週前の3月31日は栗東坂路で4F53秒5-12秒5をマーク。師は「テンションを上げないように考えて調整。まだ口向きに課題が残るし、幼い面は残るが、徐々に乗りやすくなっている」と一歩ずつ着実に階段を上がっている様子。「能力は高い馬だし、G1のペースの方がレースもしやすいと思う。前走で効果があったトライアビットを今回も装着。現状の力は出し切れる状態にある」と話した。

 フィリーズRを制したシゲルピンクルビー(牝、渡辺)。1週前の1日は栗東CWで僚馬エイシンヒテン(3歳オープン)と併せ馬。6F地点で約7馬身追走。残り1Fで馬体を並べ、最後は併入。6F82秒2-12秒2をマークした。師は「とてもいい動きだった」と納得の表情。G1は2度目の挑戦。半姉シゲルピンクダイヤ(2着)があと一歩届かなかった桜花賞制覇を虎視眈々と狙っている。

 共同通信杯5着のステラヴェローチェ(牡、須貝)は吉田隼との新コンビで皐月賞(18日・中山、芝2000m)へ向かうことになった。2週前の1日は鞍上を背に、栗東CWで僚馬2頭と3頭併せ。長めからしっかりと追われ、6F82秒4-12秒0をマーク。しまいは鋭い動きで調子の良さを伝えた。師は「しっかり負荷をかけるつもりで。動きを見たかったからね。理想通りの調整ができている」と満足げな様子。前走に関しては「1頭だけ57キロだったし、展開のアヤもあった。横山武(エフフォーリアでV)にうまく乗られた」と敗因は分析済み。「中山の二千は十分にこなせると思うし、巻き返したい」と意気込んだ。

 京都2歳Sを制したワンダフルタウン(牡、高橋忠)が20日に栗東へ入厩。現状について、師は「もともと蹄が薄くて、全力で走った時の反動は常に心配をしていました。前走後に痛がっていましたので、放牧を出して治療をしながら調整を続けていましたが、デリケートな部分で思ったよりも症状回復に時間がかかりました。現在は順調に調教を進められていますが、まだはっきりとした予定は立っていません。目標としては、トライアル戦を使ってダービー(5月30日・東京、芝2400m)へ向かえればと考えています」とコメントした。(馬三郎栗東支局・塩手)

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