古川奈穂「不安より楽しみの方が大きい」大目標はG1!阪神でいよいよデビュー

 “その時”を楽しみにする古川奈穂(撮影・石湯恒介)
 古川奈穂が自らデザインした4キロ減をアピールする厩舎服
2枚

 JRAでは今週、8人の新人騎手がデビューを果たす。その中で古川奈穂(20)=栗東・矢作、永島まなみ(18)=栗東・高橋康=の2人は、藤田菜七子(23)以来5年ぶり、栗東トレセンでは10年2月に引退した西原玲奈以来11年ぶりの女性ジョッキーとなる。尊敬する菜七子の背中を追い、大きな一歩を踏み出す。

 そのひと言、ひと言が力強い。今週の阪神でデビューを迎える古川奈穂。刻一刻と夢に見たステージが近づくなか、「今は不安よりも楽しみの方が大きいですね」と頼もしい言葉が返ってきた。

 もともとは「競馬の世界は知らなかった」という女の子。それが、12年有馬記念をゴールドシップが勝利した姿に衝撃を受け、一気に魅了された。高校に入学したものの、胸の奥には騎手への思い。そんな時、背中を押してくれたのが藤田菜七子の活躍だった。「騎乗する姿を見て、女性でもジョッキーになれるんだと強く意識しました」と振り返る。続けて「菜七子騎手はすごく注目され、相当なプレッシャーがあったと思います。その中で結果を出しているのは本当にすごい」と尊敬のまなざしを向けた。

 自らデザインしたという厩舎服の背中には『-4』の文字。騎手免許取得後5年未満、30勝以下のジョッキーは3キロ減。さらに女性騎手に与えられる1キロ減をプラスして斤量4キロ減で戦うことができるというアピールだ。「まずは減量を生かして、たくさんの馬に乗せていただくことが大事だと思うので、デザインしました」と貪欲に騎乗機会を狙う。

 競馬学校在籍中に左肩を負傷。留年という苦しみを味わいながら、ようやくたどり着いた。「多くの方々に信頼され、愛される騎手になりたい。大きな目標はG1を獲れるジョッキーになること」。強い思いを胸に夢の舞台に立つ。

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