エアグルーヴ急死…出産後の内出血で

 現役時代にファンを魅了し、引退後も日本競馬界の発展に大きく貢献した名牝がこの世を去った。97年天皇賞・秋などG1で2勝を挙げ、繁殖牝馬としても数々の名馬を送り出したエアグルーヴ(父トニービン)が23日午後11時、北海道安平町のノーザンファーム早来で出産後の内出血により死亡した。20歳だった。突然の訃報(ふほう)に関係者はショックの色を隠し切れなかった。

 偉大な蹄跡を残したエアグルーヴが、20歳で生涯に幕を閉じた。23日午後8時に3年ぶりの産駒となる牡馬(父キングカメハメハ)を出産。直後には母子とも健康な姿が確認されていたものの、容体が急変。同11時に出産後の内出血のため死亡した。

 95年にデビュー。96年のオークスでは母ダイナカール(83年V)との母子2代制覇を成し遂げ、古馬になってからは一線級の牡馬を相手に互角以上の戦いを展開した。競走生活のクライマックスとも言える97年には、牝馬として、17年ぶりの天皇賞・秋制覇の偉業を達成しトウメイ以来、26年ぶりの年度代表馬に輝いた。通算成績は19戦9勝(うち重賞5勝)、総収得賞金は8億2196万6000円だった。

 99年からノーザンファームで繁殖入り。初子のアドマイヤグルーヴ(03、04年エリザベス女王杯連覇)やルーラーシップ(12年香港クイーンエリザベス2世C覇者)など重賞ウイナーを計4頭送り出し、日本競馬の繁栄に大きく貢献。母としても超一流を証明した。歴史的名牝は最後も自身の“仕事”を全うし、この世を去った。

 当初の予定では今回の出産で繁殖生活を終え、余生をのんびり過ごす予定だったという。ノーザンファーム代表の吉田勝己氏は「訃報(ふほう)を聞いて声も出ませんでした。現役時代の活躍をはじめ、繁殖牝馬としてまさに当牧場で一番の実績を挙げた名馬で、ノーザンファームの歴史の中心にいた馬でした」と、悲しみをこらえながら感謝の弁を述べた。

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