【競輪】奈良デイリー杯で山口拳矢が2回目のS級優勝 番手戦も最後はまくって圧勝

 「デイリースポーツ杯 三笠賞・F1」(16日、奈良)

 12RでS級決勝戦が行われ、山口拳矢(24)=岐阜・117期・S2=が最終バックからまくって1着。昨年12月の伊東F1以来となる、通算2回目のS級優勝を飾った。落車を避けた竹内翼(広島)が2着、果敢に先行した稲毛健太(和歌山)が3着。山田久徳(京都)、金子貴志(愛知)、志智俊夫(岐阜)が落車(金子、志智は再乗して6、5着)したため、3連単は万車券での決着だった。

 父はKEIRINグランプリV2の山口幸二氏。父譲りのレースセンスが売りの山口が、激戦を制してS級で2回目のVゴールを駆け抜けた。

 レースは山田諒(岐阜)-山口-志智-金子の中部カルテットが正攻法。周回中5番手の稲毛が赤板前から踏み上げ、中部勢を制して先行態勢に入る。だが、山田久が離れたため、番手に山田諒がハマってしまう。山田久はいったん山口に競り勝つが、最終ホームで再度、山口と競り合いに。1角で山田久に志智、金子が落車したが、山口は動じることなく最終バックから自力発動。豪快にまくり切り、後続を10車身以上も突き放した。

 昨年5月にデビューした山口は、初めての番手戦。「先輩方にアドバイスをもらいました。優勝できて良かったですが、自分でやるよりしんどいです」と胸の内を披露。「次に一緒のときは山田諒君の前で頑張ります」と年下の先輩を気遣った。

 番手戦をしのいでVゴールを駆け抜けた山口。F1優勝で喜ぶレベルの脚ではない。次はG3…いやG2、G1でも優勝へ爆走するに違いない。

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