サウジのダートは日本馬に合う 20年フルフラットら活躍

 「魁!海外馬券塾」(13日)

 2月20日にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われるサウジC(ダート1800メートル)の優先出走権が、2021年から20年のチャンピオンズC覇者に、また同日のリヤドダートスプリント(ダート1200メートル)の優先出走権は、20年のカペラS覇者に与えられた。第1回開催だった20年に日本勢がダートの各競走で好成績を挙げたことが、主催者が招致により注力するようになった要因と思われる。

 20年はフルフラットがサンバサウジダービーCで、のちに仏ダービーを勝つ英国馬ミシュリフに完勝。マテラスカイはサウジアC(リヤードスプリント)で惜しい2着、サウジCではゴールドドリームが直線半ばまで2着争いに加わる健闘を見せた。

 ドバイや米国のダート戦に出走した日本勢によく見られる、追走に苦しんで早々とバテてしまう傾向とは対照的なほど、序盤からスピードに乗り、力を出し切っての好走だった。キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートが日本馬に合うと、関係者に一気に知れわたった感がある。

 優先出走権を得た20年のチャンピオンズC覇者チュウワウィザードとカペラSを勝ったジャスティンに加え、多数のダート馬がサウジ遠征に前向きと聞いている。20年以上の日本勢の活躍に期待が高まる。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)

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