【競輪】2代目フレッシュクイーンは久米詩 3番手確保から直線強襲でVゴール

ガールズフレッシュクイーンで優勝した久米詩(右)
ガールズフレッシュクイーンで優勝した久米詩
ガールズフレッシュクイーンで優勝した久米詩
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 「周防国府杯争奪戦・G3」(3日、防府)

 開設記念シリーズ最終日の6Rで実施された「第2回ガールズフレッシュクイーン」は、周回中に追い上げて3番手を確保した久米詩(21)=静岡・116期・L1=が直線で外を伸びて1着。賞金34万2000円を獲得した。番手から先に踏んだ比嘉真梨代(沖縄)は微差(タイヤ幅以下の差)で2着。正攻法から先行した野本怜菜(埼玉)は3着だった。

 ゴールしてすぐに優勝を確信できなかった久米。「お客さんからは比嘉さんの名前が出ていたので…」と届かず2着と思っていたが、検車場へ引き揚げて同県の柏木伸介、菅原裕太に教えてもらい、勝利をようやく喜べた。

 レースは周回中6番手の久米が赤板前に上昇。2番手を回る比嘉の後ろに入る。そこから誘導員が退避した打鐘まで動きはない。4番手に下げていた吉岡詩織(広島)が4角手前から踏み上げるが、正攻法の野本がペースアップ。最終2角で吉岡は仕掛け切れず失速すると、次は5番手から柳原真緒(福井)、6番手から佐藤水菜(神奈川)が踏み上げる。だが、2人とも思うように車が進まず、番手の比嘉が4角手前から外を踏み込む。逃げる野本を直線で比嘉がとらえたが、その外を強襲した久米が先頭でゴールした。

 久米の父は元競輪選手で、現在は日本競輪選手養成所教官の康徳さん(47)。表彰式で「父はゴルフに行って見ていないかも」と言うが、すかさず「中断して(スマホで)見たと思います」と訂正するなど、父思いの一面をチラッと見せた。

 「展開に恵まれました。とにかくゴール線を目がけて、全力で踏みました」と激戦を振り返ったヒロイン。「今後はもっと長い距離を踏めるようになって、さらに上位で戦いたいです」と目標を掲げた。次の平塚(9~11日)を経て、ガールズグランプリトライアル(18~20日・小倉)へ臨む。19年に初代フレッシュクイーンの座に就いた梅川風子(東京)は、同年のトライアルで優勝し、ガールズグランプリに出場した。「験のいいレースで優勝できました」。進化を続ける久米は、梅川と同じルートで大舞台へ乗り込むつもりだ。

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